【事例発表会】～アロマのチカラでハッピーに～

ライクケア株式会社では来年2月に事例発表会が持たれます。その会に向けて各ホームの取り組みを一部お届けします。

今回はサンライズ・ヴィラ藤が丘（以下SV藤が丘）。開所以来認知症に関して取り組みを強化してきましたが、新たにアロマセラピーによる認知症の予防対策を導入し始めています。

旗振り役は生活相談員の北原さん。北原さんにその取り組みを伺いました。

―何故アロマセラピーをホームに導入しようと思ったのですか？

北原　認知症ケアに必要なことは介護の力や、医療・お薬の力によることがほとんどですが、それ以外に何かできないかなといつも思っていました。
たまたま私がアロマセラピーに興味があって教室に通い始めたら、そこの先生が提唱したことをいくつかの病院で導入して、高齢者に心身の健康を提供できるという成果を出していたのです。

また同時期にSV藤が丘にて緑協和病院の院長に‘認知症セミナー‘を開催して頂いた際に、「臭覚への刺激が認知症状の改善に有効である」とのお話がありました。

もうこれは是非ともアロマセラピーを取り入れたいと思ったのです。

―でも、介護の現場の人達にしてみれば、仕事量が増えるので反対意見はありませんでしたか？

北原　宮下施設長が大いに後押ししてくれましたし、メンバー募集のポスターも作ったのですよ。始めてみると皆もその良さがわかり、すぐにやる気になってくれました。

宮下　当初私も、「まあ、いいんじゃない」程度の認識だったのですが、実際にやってみると自分も穏やかな気持ちになるし、入居者様は勿論のこと、スタッフもリフレッシュできるのですよ。これは今後ホームのウリの一つとして継続していきたいと思っています。

北原　ご家族様に同意書をいただいたら、「私もやってもらいたい。お母さん、いいなあ」なんて声もいただきました。

―確かにリラックス効果があるのはわかりますが、認知症とアロマの関係は？

北原　アルツハイマー型認知症では記憶を司る海馬が委縮して障害が起きますが、その前に嗅神経がダメージを受けているのです。つまり、匂いに鈍感になったらアルツハイマーの初期症状の疑いありということです。
でも、早めに対処すれば嗅神経を回復して、認知機能も改善できることがわかってきています。

―具体的にどんな取り組みをするのですか？

北原　朝は頭脳明晰になる香り、昼は活動が活発になる香り、そして夜はα波が出て鎮静化する香りを居室で炊きます。また、幸せホルモンのオキシトシンの分泌を促すハンドトリートメント等々…これ以上は事例発表会で話しますから、ヒ・ミ・ツ～

―え～。ちらっと、少しだけ実演してくださいよ。

北原　ではハンドトリートメントを少しだけやりますね。

橋本　私にやってほしい！

橋本　はじめて5分もたたないのに眠くなってきた。

―　リラックスしてきましたね。

北原　パソコン打つことが多い人はこの辺が固まっててね。

橋本　めちゃくちゃ気持ちいい～

北原　では本日はここまで。

橋本　うわー！腕の太さや色まで違う！

―なんだかとっても期待感が高まりますね。

北原「アロマの力でハッピーに」という題目ですが、これは入居者だけではなく、ご家族も、そしてスタッフもハッピーになれる取り組みだと思っています。

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